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Creative Suiteの提供を止める理由

米アドビシステムズは、Adobe MAX 2013において、Creative Suiteの提供をやめ、Creative Cloudプラットフォームへ統合していくと発表した。PhotoshopやIllustratorを含み、グラフィックスなどをやるには必須と言われるほど有名なソフトではあるが、個人で買うには少々お高いものだった。逆に言えば、アドビはその高いパッケージをバージョンアップのたびに販売することによって成り立っていたと見ることもできる。高いパッケージを購入してきたユーザからは今回の移行するという発表に批判的な声も聞かれる。では何故アドビはパッケージ販売をやめ、サブスクリプションベースに移行することにしたのか。Co.Designのサイトで、アドビのプロダクトマーケティング担当ディレクターHeidi Voltmer女史のインタビューを掲載している。

1. Creative Cloudの採用が予想よりも急速に進んだため

“In the last year, we’ve seen great adoption of the Creative Cloud since launching in May: 500,000 paid complete members. I can say, the adoption we’ve seen in the last year has surpassed our expectations. We definitely got the message from our customers.”

「昨年、5月にリリースして以後、Creative Cloudの採用が進んだ。50万の有料メンバーとなった。従って、昨年の採用状況は予測を上回るものだったといえる。我々は顧客から明白なメッセージを受け取った。」

time for change

Image courtesy of Stuart Miles at FreeDigitalPhotos.net

2. 率直に言って、マルチプラットフォームを維持するのは困難

“Through the last year, we’ve been maintaining the Creative Suite on top of the Creative Cloud. It’s been a little bit of a challenge for us internally to do these two different things at once. To do Creative Cloud as our one thing and do it exceptionally well puts incredible pressure on Adobe.”

「昨年、Creative Cloudに加えてCreative Suiteもメンテしてきた。社内的にこれら2つの異なることを同時に行なうのは、多少のチャレンジであった。(いくつかあるうちの)1つのこととしてCreative Cloudをやり、また、非常にうまくやるのは、Adobeに途方もないプレッシャーを与えていた。」

3. クラウドでは、パッケージソフトウェアよりも速い更新サイクルが必要

“All the product teams [Illustrator, Photoshop, etc.] are going toward the model of what makes sense to them. Some might have quarterly updates. Some have already had more than one update per quarter–like two or three small features or updates.”

「プロダクトチームの全て(Illustrator、Photoshopなど)は、自分たちで理にかなっている思うモデルに向かっていった。あるチームは四半期の更新だったかもしれない。チームによっては、すでに、四半期に一度以上の更新を行なっている。2、3の小さな機能追加や更新といったような形で。」

4. 速い更新サイクルは、より大きな価値を意味する

“We don’t believe in this idea that you want to own some software that’s stuck in a point and time that doesn’t get you the best benefits. Right now, we are not exploring other types of payment plans because our goal is to provide the benefits of subscriptions, not find if there’s a way to pay off one version in time. In some of these spaces, like the web and video space, there’s always new tech to support.”

「最良の利益をもたらすわけではない、ある時点で止まってしまうソフトウェアを所有したいんだという考えを我々は信じていない。現在、その他の支払いプランを考えていない。なぜなら我々のゴールは、サブスクリプションの利点を提供することであって、ある時点の1つのバージョンで決済する方法を模索しているわけではない。ウェブやビデオなどの分野では、常にサポートすべき新しい技術がある。」

5. Creative Cloudは、第一として、違法コピー保護のツールではない

“Reducing piracy really isn’t one of the key things we looked at with the Cloud. The reality is people learn how to hack around copy protection and pirate if they really want to. There’s no way to avoid piracy. There’s always someone out there who’s smart enough, who will keep working at it until they get it free.”

「違法コピーを減らすことは、クラウドを検討したときの主たる課題ではなかった。やろうと思えば、コピー保護周りをハッキングする方法を調べ、違法使用することもできる。違法使用を無くす方法はない。十二分に賢く、無料で手に入れられるまでやり続ける人は必ずいる。」