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ジェラルド氏のトラブル:無礼なソフトウェアの巻

SD Timesでちょっと面白い物語風の記事を見つけた。「ジェラルド氏のトラブル:無礼なソフトウェアの巻」というもの。主人公はデービッド・ジェラルド氏。作家で、50冊以上の本を執筆し、スタートレックのシナリオも書いたことがあるらしい。またコンピュータ系にも精通している方。

「1974年というからたいぶ前だが、一軒の小さな家を買ったそうな。寝室3つに書斎がある家で(この時点で「小さな家」ではないと思うが)、書斎をオフィスに変え、寝室1つを残し、残りは、作業場と読書部屋に変えた。壁は落ち着いた明るい青、床はランダムなパターンになっている濃青のカーペット・タイル。読書用の椅子やライトもセットした。数ヵ月後、パーティをしたらしい。50名程度が参加し、ほとんどみんな楽しんで帰ったものと思っているが、1人だけ違った。知り合いの女性で、最もお気に入りで、最もお気に入りの場所に置いてある椅子に腰掛け、丁寧な物腰で、趣味が悪くて残念だと周りの人に説明していたそうな。椅子の置き場所が間違っているし、部屋の色もダメで、カーペットは合っていない等々。」

— こういう人、たまにいますね。

David Gerrold - SD Times  Software Development News

「で、ジェラルド氏、彼女に近づき、食べ物がのっていた皿を彼女の手から奪い取り、飲み物を横に置き、ひじをつかんで、玄関まで連れて行き、混乱して何やら口走っている彼女にこう言った。「私の椅子に座って、私の出した食事を食べ、私の酒を飲みながら、他の人に私の趣味がいかに酷いかを話しているなんて、なんて偽善的だと思わないか?私は思う。さよなら。来てくれてありがとう。二度とこないでくれ。」

「数ヶ月前(つまり最近)、購読しているコンピュータ雑誌の1つから来たと思われるメールが届いた。製品の宣伝で、古いファイルをクリーンアップし、OSのあらゆる部分の再イメージ化を行うというもの。購読しているコンピュータ雑誌の事務所から送られてきたもので、スペシャルなプロモーションだと思ってしまったらしい。まともなものに見えたのだと。」

「で、ついインストールしてしまった。そのソフトウェアはウィルスでもマルウェアでもなく、無礼なソフトウェア(Rude Software)だった。ハードディスクをスキャンし、643個の問題があるとレポートし、69.95ドル支払えば、すぐに解決できます、と。」

「直ちに、飲み物を取り上げ、丁寧に玄関まで案内し、お引取り願った。のだがそれで終わりではなかった。家具の配置が変えられていた。使っている2つのブラウザとも、起動時に開くページが変えられ、両方ともデフォルトの検索エンジンが変更されており、複数のツールバーも追加されていた。」

「もっと注意深く見るべきだった。ネットで検索すると、肯定的なレビューがずらり。いくつかは正直なレビューだったが、公正な製品比較に見せかけて、実は単なる広告というのが多数発見された。さらに驚く発見は、このソフトのオリジナルは別の会社が買い取っており、その会社が、ブラウザをハイジャックするトロージャンをインストールするために、使っているということだった。」

— 怖いですね。ジェラルド氏の場合、ウィルスやマルウェアにやられたわけではないので、まだ良かったですが(ひょっとすると気づいてないだけかも)。

— 親切そうな振りをして物を売りつける。「あなたのためだから」。ジャラルド氏は、そんなのでは関係性を維持できない、という。

‘Software is a relationship. Some relationships are one-night stands, some are flings, some are longer lasting, and some become lifelong partnerships. The most successful and effective software companies in the world are those that have created lifelong partnerships with their customers. ‘

「ソフトウェアとは関係性だ。ある関係は一晩で終わる。ものによっては一瞬、ものによっては長く続き、一生のパートナーになるかもしれない。世界で最も成功したソフトウェア企業は顧客と一生のパートナシップを築いているところだ。」

‘A successful partnership, whether it’s a business relationship or a baseball team or a marriage, is based on mutual respect and mutual contribution. It’s not just an economic transaction; it’s the possibility of continuing mutual benefit.’
「うまくいくパートナーシップは、ビジネス上であれ、野球チームであれ、結婚であれ、相互の尊敬と貢献に基づくもの。単なる経済上の取引ではない。相互に利便をもたらし続ける可能性があるものだ。」

— みんなそういう風に考えれば、こんな事態にはならないのでしょうが。