クラウドとモバイルは徐々に密接な関係になりつつあるようだ。その将来に影響を与えそうなトレンドが9種類あると、
CloudTweaksが語っている。
「9 Trends That Impact the Future of Mobile Cloud Computing」
スマートフォンの登場によって、機能的にはどんどんPCに近づいていき、スマートフォンで様々なことができるようになってきている。とはいえ、スマートフォン上のCPU能力、メモリ、ストレージの容量はある程度限界があるため、それを補うクラウドの必要性は高まりこそすれ、下がることはないだろう。
キャリアは「dumb pipe(単なるパイプ)」に成り下がるのを恐れているとのこと。日本でも、キャリア中心の携帯市場が崩れだしており、単なるデータの通路を提供会社にならないよう、クラウド・サービスを打ち出していてきている。
通信速度の高速化により、また新しいアプリケーションの可能性が生まれくるはず。
iPadはすでに企業で利用されているではないか、ということになるのだが、ここで言わんとしているのは、企業利用のPCの代替としてのiPadの拡大だ。必要なら持ち歩けるし、シンクライアントだし。最もそれはタブレットではあっても、iPadとは限らないと思うが。
従来インターネット上のアプリを利用するには当然ネットワーク接続が必要だったわけだが、HTML 5の登場で、オフライン状態になってもあるアプリを動作させることができるようになった。これもまた、利用形態の幅を広げるのに役立つはず。
日本と米国を比べると、日本はおサイフ携帯などで先行しており、米国はやや出遅れていた印象だが、Google Wallet、FourSquareなどが広がりつつある。
モバイルデバイスが壊れやすいという話ではなく、データ漏洩だ。モバイルデバイスを持ち歩くのはいいが、落とす、なくす、忘れる危険性も高くなる。そこでPCと同様、モバイル上にデータを置くのは危険なので、クラウドへ、という構図。
モバイル利用が増え、デバイスも高速、大容量になってくると、モバイルで出来ることが増え、ちょっとデータを見てみる程度から、何かを作りだすことまで可能になってきている。
PC時代なら、会社のデスクトップPC、ノートPC、後は自宅のPC。今はこれにスマートフォンやタブレットが加わり、デバイス間でデータ共有できることは不可欠になってきている。
— さて、これらを踏まえて、どんなゲームチェンジャーが現れてくるのだろうか。