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Nook vs. Kindle Fire:レンガが雲に挑戦 その1

アマゾンのKindle Fire、早く日本で発売しないかな、その発表以来心待ちしているのだが、ふと今日、AndroidAuthorityでkindle FireとNookの比較をしていた。ご存知の方もいらっしゃたであろうが、Nookを発売しているのは、サムソン、LGの韓国勢でも、HTCの台湾勢でもない。いやそもそも電子機器メーカーではない、Barnes and Noble(バーンズ・アンド・ノーブル)というブックストアのチェーンだ。アマゾンはオンラインのブックストアであるのに対して、こちらは実店舗だ。

恥ずかしながらNookなるアンドロイド端末は2009年から展開していることを知らなかった。Barnes and Nobleという名前を見て、どっかで聞いたことがある名前だな、と思って調べてみたら、あのブックストアチェーンだったという次第。明らかにアマゾンに真っ向から対抗しているこのBarnes and Noble。非常に興味がわいてきて、帰りの電車の中でiPhoneで夢中で調べていたら、もう少しで乗り過ごすところだった。

ということで、Nook対Kindle Fireの比較の紹介は次の投稿に回して、まずはBarnes and Nobleをみてみよう。

Photo by Barnes and Noble

Barnes and Nobleは米国最大のブックストア・チェーン。創業者はレオナルド・リッジオ(現会長)。同氏がニューヨーク大学の学生のころ、大学の書店でアルバイトをしていたときに、自分で書店を構えた方がずっといいサービスができると、1965年にStudent Book Exchangeというのを始めたのが最初。知識豊富なスタッフ、幅広いセレクション、優れたサービスで一躍評判になって、多店舗展開へと進化していった。

アメリカのショッピングセンターなどに多く出店しており、高級感あふれる内装と、その広さから、まさに本の高級デパートと呼ぶにふさわしい存在感で、ショッピングセンターの中でもひときわ光る存在である場合が多い。

同社のホームページによると、

  • 顧客数:400万人
  • 店舗数:1341店(Barnes and Noble College含む)
  • 売り上げ:約70億ドル(5600億円@80円/ドル)
  • 販売数:年間3億冊(実店舗とオンライン)
  • タイトル数:毎年100万タイトルを販売
  • eBookのマーケットシェア:27% (本のオンライン販売の3倍の販売数)
  • 雑誌販売数:米国第2位(雑誌5500種、新聞1000種)
  • 顧客から問い合わせ対応:一日4000件
  • eBook端末:2009年10月Nook(モノクロ)、2010年Nook Color
押しも押されぬ一大チェーン店。ただし、2008年あたりから営業利益がマイナス基調になってきている。その中でも、あるいはその中だからこそ、2009年、2010年とeBook端末を出してきており、今年さらに進化した端末を発売することになった。
一説には、電子化に乗り遅れ、一時身売りの話も出たほどとのこと。確かにBarnes & Noble.comの売り上げが全体に占める割合は、2009年までは、ほぼないに等しい。昨年がやっと1割。今年が15%と、売り上げの伸び率は好調。ただし全体の売り上げが2009年から比べると半減している。
実店舗(Brick and Mortal:レンガとモルタル)が電子化の流れで生きていこうともがいている。しかも、次の投稿で明らかにするとおり、電子化の権化みたいなアマゾンのKindle Fireに真っ向勝負している。この戦い、どういう結果になるのか。Barnes and Nobleにはがんばってほしい。